ローコスト住宅のデメリットを予め知っておこう!
ローコスト住宅とは、安い価格で手に入れることができる住宅を指しており、一般的な住宅と坪単価を比べた場合、約半分ほどの価格相場になっていることが多いです。このような低価格で施工できるのは、材料費と人件費、広告宣伝費や諸経費など建築に関する費用を抑えていることが理由としてあげられます。特に諸経費に関しては部屋の規格を決めてしまい、その規格に合わせて間取りを決めていくため、シンプルな間取りになることが多く、部屋数を少なくしたり2階部分のトイレを設置しないようにしたりすることで、低価格をうたっています。
ローコスト住宅のメリットは低価格で施工してもらえるので建て替えをしやすいという点と、工期が大変短いという点にあります。子供が大きくなり家の間取りの変更をしたい、外壁を変えたいなどの場合は初期の段階で費用があまりかかっていないため、再び住宅を建てる余裕ができます。
デメリットとしては住宅の形が大変シンプルであるので、他の家と同じような雰囲気になってしまう、規格が決まっているので注文住宅のように自分の希望通りにならない、壁紙などがシンプルすぎる、キッチンやトイレ、浴槽などが標準仕様となっているので設備のグレードが低い、窓ガラスがクリアでないことなどがあげられます。人件費を削減しているのでハウスメーカーとの打合せもあまり多くなく、自分の希望をすぐに伝えることができない、わからないことがあってもすぐに対応してもらえない、などのことが起こります。そのためトラブルに発展する可能性もあります。
生活をする上で最もデメリットが目立つのが、材料費や内装材、細かな設備などです。日常生活でよく使用するものを低価格にして販売しているため、グレードが落ちてしまい使い勝手が悪い、質感に不満があるなどのことが起こります。しかも気密性にすぐれていないことがあり、高気密にしたいと思うとオプション代がかかってしまって、必ずしもローコスト住宅とは言えなくなってしまいます。さらに工期を短くし、短期間でどんどん家を建てていくので施工に雑さが生じることがあり、のちに修繕費やメンテナンス費用も多くかかってしまいます。あくまでも建築基準法に沿った建物を造っていますが、目に見えない構造部分までは建築基準法にのっとっているかはわからず、しばらくしてたてつけが悪いなどの不具合が生じる場合もあります。
家の購入は多額の費用がかかるので、できるだけ金額をおさえたいと感じます。しかしローコスト住宅に関してデメリットをしっかりと把握し、納得をしてから建てないと、のちに後悔することもあるので注意が必要です。